第25章 久しぶりだね

「落ち着いていらっしゃるのね。しかも、ずいぶん事務的でよそよそしい」

南坂海乃は淡々と言い放った。

「昔話をしに来たなら、左へ曲がってそのままお帰りください。ここは診察室です。私が診るのは病気だけ」

「……やっぱりお前だ! 本当に、ここにいたんだな!」

黒谷優はもう堪えきれず、楓花の手を振りほどいて駆け寄ろうとする。

その瞬間。

マークが書類を手にドアを開けて入ってきた。張り詰めた空気を見て取ると、すぐさま前へ躍り出て、まるで護衛みたいに南坂海乃の前へ立つ。

「ヘイ! 距離を取れ!」

眉をひそめ、マークは黒谷優を鋭く睨んだ。

「ここは診察室だ。お前が暴れる場所じゃない。南坂...

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